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塗装論理

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 ヤクトドーガを手持ちグリーン系塗料で仮塗装してみました。

 公式設定カラーリングなど無視して好きなように塗っています、私はゾイドでもそうですが、みんなと同じようなの持ってて何がうれしいんだ、と思ってしまうんですよね。

 とは言え、完全に適当という訳では無く、それなりの塗装論理に従って塗りました。

 その塗装論理は月間モデルグラフィックス2011年4月号の記事に従ったもので、もはや2年前の雑誌になってしまいましたが、今でもゾイド塗装の際にもこれを念頭に置きながらカラーパターンを考えています。

 とてもいい記事なので、せっかくだから今回参考にした個所を引用しつつ語ろうと思います。

 以下枠線内は「月刊モデルグラフィックス2011年4月号よりの引用です」

 キットの元ネタとなった現物が存在するスケールモデルと違い、現物が存在しないガンプラの塗装は自由度が限りなく高い。アニメ設定のカラーリングどおりに塗装してももちろん構わないが、そもそもがフィクションなのだから、色味や配色、マーキングなどを好き勝手にアレンジしても「それはまちがっている!」などと咎められることがない、むしろそうしたアレンジを楽しむ余地が与えられた世界なのである。
(いわゆる「リアルタイプ仕上げ」が大流行した80年代初頭のガンプラブーム時には、アニメ設定どおりに塗るモデラーがほとんどいなかった事実を思い出してほしい)



 これなど、灰色一色と言う極限の制約の中で艦船模型を作ってきた私としては大いに共感できる部分でした、そう、これこそキャラクターモデル最大の醍醐味だよなぁ、と。

 しかし、自由度が高すぎると言うのは逆に難しいもので、中々考えがまとまりません、そこで私は、アニメなどは時代劇などの様なもので、実物に準じた再現はされているが、完璧な再現度では無い、と考えて塗装する様にしています。

 例えば、「織田信長」と言う実在の人物をとっても、ドラマ、ゲーム、マンガ等さまざまな作品内で、実に色々な描かれ方をしています。

 さらに、近代で見ても、ドイツ戦艦ビスマルクの砲塔天蓋の色は赤だったとか、いや黄色だ、いやダークグレーだと色々言われています。
 スケールモデルでさえそうなのだから、キャラクターモデルなら解釈次第で何色に塗っても間違ってるなんて事は言えないはずですからね。

 そんな訳で、私はアニメなどを後世に作られた再現ドラマとしてとらえ、自分の中での実物はこうなのだとしてカラーパターンなどを考えています。

 アニメ設定のカラーリングをアレンジする際、ひとつの取っかかりとなるのが「カラーリングの正常化」という考え方だ。この件はRX-78(初代ガンダム)とジムの関係を例に挙げると話すとわかりやすい。
 ジムはRX-78から機体構成色を1色抜く(青を抜く)ことで安価な量産感を演出し、ベースカラーの白の明度を下げ水色方向に振る事で地味さを演出している。この方法自体は非常に的確なのだが、唯一にして最大のミステイクが「肩アーマーが赤い事」

(中略)

 これはRX-78を基準に据えてその量産型機のカラーリングを考える場合、明らかな失策である。

(中略)

 つまりは、ガンダムという作品世界と設定、兵器としての開発&発展史などを踏まえ、「ここがこの色なのはおかしい」という箇所を洗い出し、「こうなっているほうがむしろ自然(正しいはず)」という色に置き換えていくのが「カラーリングの正常化」と言う考え方とその手法である。



 ネモのカラーリングに違和感を覚える理由は、「ジム系の量産機なのに、ガンダムMk2やジム2のカラーリングが踏襲されていない」ということにある。
 そのため、まずはジム2と同様の塗り分けに変更してみたところ、これだけで簡単に違和感が薄まった。また「基本色が漠然とした淡色」という地球連邦軍系量産機の法則を踏まえて全身の緑は明度を上げ、ムーバブルフレームだと解釈できうる箇所はすべてムーバブルフレーム色に変更


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 これもすごく面白いですよね、今回のヤクトドーガのカラーリングを考える際も、ウィキペディアで調べて、ヤクトドーガはギラドーガの発展系で、ギラドーラはザクの系統の発展系と言う様な事が書かれていたので、それに準じて、胴体部分を暗い緑に、頭、腕、脚を明るめの緑にしました。
 また、ヤクトドーガはザク系統の中でも上位機種にあたると思うので、ザクなどより濃いめの色にし、雑魚感を減らしてみたつもりです。

 それから、ウィキペディアで見ると、ヤクトドーガはニュータイプ専用機としての実験機で、劇中では2機しか存在せず、それぞれがそのパイロット専用機とされているので(にわか仕込みの知識なので間違っていたらごめんなさい)、今回はそれが量産されたものと仮定してカラーリングを考えました。

 色同士の属性を近づけることで色を調和させやすくなるが、属性が近い色(トーン)だけで構成された配色は、いまひとつしまりがないものになりがちだ。そこで登場するのが、ワンポイントの差し色である。差し色を入れる事で全体の配色イメージはグッとしまったものになる。

(中略)

 アクセントはあくまでアクセント。隠し味のように入れるからこそ、全体を引き立てるという事を忘れてはならない。
 そこで、差し色と思われる色が飛び地の様な感じでたくさんありすぎる場合は、その色の箇所を減らしてしまう事により、差し色本来の効果を高めることができる事を覚えておこう。

(中略)

 あまりに対照的で鮮やかな色同士を配色すると、パンチは利くが全体の調和が崩れてちぐはぐになり、「目に痛い」配色になってしまうこともある。
 モビルスーツの配色は、基本的にアニメで動いたときやオモチャになった際に効果的に動くように考えられているので、元の配色がこの「目に痛い」ものになっていることが多々あるが、アクセントにする差し色ではそれが顕著な場合が多いのではないだろうか。こういったときは”差し色の最適化”を考えるようにするとよいだろう。

(中略)

 要は、対照的すぎる色の関係を少し穏やかな関係に戻すために、色相、明度、彩度(トーン)のいずれかが近くなるように修正すればよいだけの話だ。



 ガルスJにおける最大の問題点は、紫と赤の差し色が全身にくまなく散りばめられ、必要以上に派手で散漫な印象を受ける事にある(とくに赤は緑の補色なのでやたらと目立つ)。
 つまりはこれらの差し色をうまい具合に減らすことができれば、そもそもはザクと同じ緑の明暗2色使いのカラーリングなのだからきちんとまとまるはず。
 なので、紫は「紫である必要が全く感じられない」ためにウォームグレーへ置き換え、赤は「ここの赤を抜いたらガルスJとしてのキャラクター性が低下してしまう」という部分のみを残して、スラスターの色を白に変更。さらに緑は明度を上げつつ彩度を落とし、ザクに近い色味に手直ししてみた。


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 これもオリジナルカラーリングを考える際はしっかり頭に入れておかないとセンスの悪い仕上がりになってしまいそうですよね。

 今回のヤクトドーガでは、アニメカラー設定の股間とすねの部分の黄色と、バーニア内の赤がうるさすぎるので抜きました。
 また、コックピットハッチの赤や、シールドの黄色もそれぞれ明度を下げる事により、ずいぶん落ち着いた印象になったと思います。


 と、こんな事を踏まえながらヤクトドーガを塗装してみたのですが、前回のパチ組状態と見比べたら格段に良くなったはずです、安いキットでも素材としては十分価値があるのだと証明できたと思います。

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 ちなみに、小改修で、ビームサーベルの刀身をクリアーのプラ棒をライターであぶって引き延ばしたもので作り変え、腕のひじが70度くらいしか曲がらなかった所を、90度近く曲げられるようにしました。

 いやしかし、ガンプラもかなり面白いですね。今後は我慢せず、ちょくちょくガンプラも手掛けて行きたいと思います、一度限りの人生です、やりたい事をやらんでどうする! それに、色々なジャンルを経験する事で、モデラーとしての腕も上がると思いますからね(いい訳…?)

 今回紹介した雑誌にはまだまだ紹介したい記事があるのですが、これ以上引用すると著作権なんかが怖くなってくるので、今回はこの辺にしておきます。また追々小出しに紹介したいと思います。

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